「ちょっと理系な育児 母乳育児編」を読みました
大学の同期に娘の誕生を報告したところ、「奥さんが読んでいた」ということで「ちょっと理系な育児」をおススメしてもらいました。
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仕事は文系転職してしまったものの、僕も妻も一応理系出身なので、「理系」という響きに興味を持ち、すぐに読んでみることにしました。
今回はこの本のレビューをしたいと思います。
完全母乳育児の参考書
サブタイトルにあるように「母乳育児」をするために、世界保健機関(WHO)のガイドライン「乳幼児の栄養法」を元に、大変分かりやすい言葉を使って書かれています。
そのため、出展元やエビデンスも信頼できるし、専門知識がなくても理解しやすい内容になっています。
完全母乳育児を目指している方にとっては、この本は参考書的に使うことができるのではないでしょうか。
我が家は完全母乳育児ではないのですが、授乳の方法や補完食(離乳食)についての項目に付箋を貼り、読み終わった後でも何かあったときの参考にしようと思っています。
お母さんが読まないと意味がない!
この本は僕が知人に勧められたので、まず僕が読んでみました。
正直、お母さんが読まないと、この本は意味がありません。
母乳育児をするかどうかは、お母さんの意見や方針が最も重要であることは間違いありません。
お父さんが本で得た知識をお母さんに強要してしまうと、お母さんへのプレッシャーになったり、喧嘩の元になってしまいます。
そうならないよう、まだ妻が本を読んでいない間は、「こんなエビデンスや方法があるんだって」という情報共有にとどめていました。
一方で、妻も授乳や夜泣き対応でなかなか時間が取れないので、読みやすく、すぐ実践できそうな項目に付箋をつけ、「おすすめポイント」から目を通してもらうようにしました。
僕目線の「おすすめポイント」は最後にご紹介したいと思います。
全て本の通りに実践すると大変かも
国連の機関のガイドラインが元になっているとはいえ、全てを実践しようとするには様々な障害があるのが事実です。
妻が出産した病院ではWHOガイドラインとは異なる授乳指導を行っていました。
カンガルーケアなし、母子同室なし、授乳は決まって3時間ごと、哺乳瓶の使用、夜の授乳はスキップして看護師さんにミルクをあげてもらうなど…
とはいえ、もともと完全母乳育児をするつもりはなかったので、授乳指導の方法は特に気にせず病院を選んでいます。
妻は病院で直接教わった方法を続けることに安心を感じているようなので、本の通りに色々と考えややり方を変えようとすると、結構なストレスや体の負担になりそうな気がします。
そのため我が家では、本に書いてあることを「なるほど」と思うくらいにして、メリットが大きそうな事は実践して、変えることで負担が増えそうな事は「ご意見」としてスルーする方針にしています。
WHOのガイドラインに沿わなくても、大きく立派に成長した子供は沢山いるという事実がなによりものエビデンスだということで。
出産する病院を選ぶ前に読む事がおすすめだけど…
前の項目を読めばお気づきだと思いますが、完全母乳育児を目指す方、もしくは興味がある方は、出産する病院を選ぶ前に本書を読む事をおすすめします。
病院ごとに授乳指導の方法が異なっており、WHOのガイドラインに沿った指導をしている場合はウェブサイト(母乳外来のページなど)に明記されていることが多いようです。
病院選びのポイントの一つとして、視野が広がることでしょう。
一方で、病院を決めた後や出産後に本書を読むと、神経質な方は逆に心配になってしまいそうとも思いました。
いくらWHOが出したガイドラインとはいえ、正解が書いている訳ではないではないという事も頭に入れて、気軽に読めるといいですね。
母乳育児初めの一冊
育児についてネットで調べると、エビデンスが曖昧な情報が少なくないと思っています。
少しでも確かな情報を得る為に、出展が明らかな本書は、「母乳育児初めの一冊」として、とても重要な位置にあるのではないかと思いました。
僕としては、ぜひ母乳育児篇だけではなく、他の様々なステージに対応した続編を期待しています。
おすすめポイントのピックアップ
僕は妻に【方法】と【知識】で付箋を色分けして、以下の項目をおススメしました。
お忙しい皆様もご参考に、これから先に読んでみては?
もちろん、これに興味を持ったら全部読んでみてください。
【方法】
【知識】